アフガニスタンの復興支援などに取り組み、2019年に武装集団の凶弾に倒れた福岡市出身の医師・中村哲さん(当時73歳)のドキュメンタリー映画「荒野に希望の灯をともす」を上映している北九州市小倉北区の老舗映画館「小倉昭和館」で6月23日、中村さんと現地で活動を共にした作家・杉山大二朗さん(48)のトークショーが開かれた。
杉山さんは2005年から約6年間、中村さんが現地代表を務めた民間活動団体「ペシャワール会」のスタッフとして働いた。トークショーでは中村さんについて「水泳を覚えるのに、本を読んでもしょうがない。まず飛び込め」と「やってみることの大事さ」を説いていたと紹介。「(活動に)明確なターゲットがあった。地に足がついた発想で、明確、明晰(めいせき)だった」などと振り返った。
ドキュメンタリー映画は6月28日まで上映
トークショーにはサッカーJ3・ギラヴァンツ北九州の玉井行人会長も加わり、いとこにあたる中村さんの理念や功績などについて語り合った。映画は同館で28日まで上映されている。