北九州市立の全126小学校で、調理器具「スチームコンベクションオーブン」(スチコン)の設置が8月までに完了し、夏休み明けの給食から「焼く」「蒸す」という従来はできなかった調理方法のメニューが提供されている。
「スチコン」で焼き魚やグラタン
同市では全小学校に給食の調理場を設置。スチコンは、市立中学校の給食も調理する75小学校に導入され、中学校用のメニューで使用されていた。しかし、小学校用の給食では全校で同じメニューを提供できないため、スチコンを調理に使っていなかった。
市は昨年度から約3億1000万円をかけて未導入だった51小学校にスチコンの設置を進めた。導入で給食調理の幅が広がり、これまで出せなかった焼き魚や鶏肉のソテー、焼きギョーザ、グラタンなどのメニューを提供できるようになった。
同市八幡東区の八幡小では9月3日、給食の様子が報道陣に公開された。児童たちがスチコンを使った南アフリカの料理「ペリペリチキン」などを味わい、6年の男子児童(11)は「おいしかった。これから焼いた料理が食べられるのは楽しみ」と話していた。
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