「橋口五葉のデザイン世界」展 久留米市美術館で開催中

 夏目漱石のデビュー小説「吾輩ハ猫デアル」の装丁などで知られる橋口五葉(1881~1921年)の画業を紹介する「橋口五葉のデザイン世界」(読売新聞社など主催)が9月13日、福岡県久留米市野中町の市美術館で開幕した。


橋口五葉の作品を鑑賞する来場者

 五葉は鹿児島市出身。漱石や泉鏡花、森鴎外ら日本近代文学を代表する作家たちの書籍の装丁を手がけた。日本画や洋画、デザイン、版画と様々な分野で活躍し、浮世絵の近代化を目指した「新板画」の作品「髪梳(す)ける女」は後に、アップル社創業者のスティーブ・ジョブズが愛蔵したことでも知られる。

10月26日まで

 9月12日には内覧会が開かれ、招待客らが五葉の装丁本やスケッチ、新板画、刷見本など約220点に見入っていた。

 10月26日まで。月曜休館(10月13日は開館)。入館料は一般1200円、65歳以上900円、大学生600円、高校生以下は無料。問い合わせは同館(0942-39-1131)へ。


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