フードロス削減へ!コストコが規格外青果を動物園に寄付

 フードロスの削減に向け、会員制量販店「コストコ久山倉庫店」(福岡県久山町)などは、店頭に並べることができない青果物を動物の餌として福岡市動物園(福岡市中央区)に寄付する取り組みを始めた。


コストコ久山倉庫店から輸送された果物や野菜


 表面に傷があるなどの理由で、品質に問題がなくても店頭に並べることができない果物や野菜を有効活用しようと、同店は今年2月に大手貨物運送会社「九州西濃運輸」と連携。動物の餌として県外の動物園に輸送していた。


削減効果は年間約3トンに

 福岡市の取り組みでは、市内に本社を置く太陽光発電事業者「リフェコ」も協力し、輸送費用を負担する。年間約3トンのフードロスの削減につながるという。

 初日の10月9日は、バナナやアスパラガス、マスカットなど5ケース(約100キロ・グラム)が福岡市動物園に運ばれ、アジアゾウに与えられた。今後、週1回3ケースほどが同園に搬入される予定といい、川越浩平園長は「コストがかからずに新鮮な青果が手に入り、ありがたい。野菜や果物が大好きな動物たちも喜んでくれると思う」と話していた。


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