アートに出会う秋のイベント 福岡市で「FaN Week」開催中
記事 INDEX
- 暮らしの中にアートを!
- 幻想的な空間芸術も登場
- 福岡城跡やまちなかでも
アートを身近に感じるイベント「FaN Week(ファンウィーク)2023」が、福岡市美術館や「Artist Cafe Fukuoka(アーティストカフェフクオカ)」、福岡城史跡エリア(いずれも中央区)を中心に10月22日まで開かれています。まちなかでアートを楽しみ、これから世界で活躍する芸術家を地域で応援しようという取り組みです。
暮らしの中にアートを!
暮らしの中でアートに触れる機会を増やし、芸術家の支援にもつなげようと、福岡市などでつくる推進委員会が昨年に続いて企画。9月16日にアーティストカフェで行われたオープニングセレモニーで、高島宗一郎市長は「見どころたくさんのファンウィーク。いろいろなアーティストが問いかける問題意識などを感じてもらえれば」と呼びかけました。
市美術館ではコレクターの所蔵作品を特別に公開。竹内真さん(ビジョナル取締役CTO)、武富恭美さん(建築家)、西高辻信宏さん(太宰府天満宮宮司)がそれぞれ所有する絵画35点を展示しています。普段は目にすることが難しいものばかりです。
同館での収蔵が決まった現代美術家・塩田千春さんの新作「記憶をたどる船」の展示もイベントと同時に始まりました。天井からつるした何本もの赤い糸が巻物を広げたように見え、船とともに紡いできた福岡の歴史と未来を感じさせる作品です。
入館料は一般200円、高校・大学生150円、中学生以下無料。イベント期間中は、9月25日、10月2、10、16日が休館です。
幻想的な空間芸術も登場
アーティストカフェは、旧舞鶴中学校を市が整備したアーティスト支援施設です。旧体育館は大型アート作品の制作や展示ができるように、今回のファンウィークに合わせて改修されました。
体育館には、「ジン・チェ&トーマスシャイン」作の大型インスタレーション「Power of One 明鏡止水」が登場。館内全体を使った作品は、白いロープを木の骨組みに編み込んだ造形物が水面にも映り、幻想的な空間が広がります。
福岡城跡やまちなかでも
福岡城史跡エリアでは、旧母里太兵衛邸長屋門や下之橋御門などを展示スペースに使用して、陶器や映像、写真などの作品を紹介しています。
三の丸広場にはファンウィークの特別企画として、栗林隆さんらによるスチームサウナ型アート作品「元気炉」などが9月24日まで展示されています。21、24日の19~22時には元気炉を稼働し、来場者がスチームサウナの中に入ることもできます。
このほか、福岡アジア美術館(博多区)や、天神・博多エリアなどでもアート関連の展示や催しが行われます。市の担当者は「アートとともに成長する福岡のまちを楽しんでほしい」と話しています。
イベントの詳細は特設サイトや公式インスタグラムで確認できます。