思い出づくりや気分転換に 非日常を楽しむ「体験型カフェ」

金平糖の瓶詰めなどができる「恋寿華堂カフェ工房」

記事 INDEX

  • オリジナルの一品を!
  • 心やすまる癒やし空間
  • ペイントケーキに挑戦

 お茶や食事に加えて、物づくりや非日常な空間を楽しめる「体験型カフェ」が福岡県内で広がっている。思い出づくりや気分転換に足を運んでみてはどうだろう。

オリジナルの一品を!

「恋寿華堂カフェ工房」(北九州市)

 約60種類の金平糖が並ぶ北九州市の「恋寿華堂(れんじゅかどう)カフェ工房」。好みの味や色を選んで瓶詰めしたり、金平糖が入ったサイダーを味わったりできる。焼き菓子「恋むすび焼き」の手作り体験(2750円)では、金平糖やチョコソースなどでアレンジも楽しめる。


焼きたての「恋むすび焼き」に金平糖などでアレンジして味わえる


 ブライダル事業などを手掛ける地場企業「ナオブランド」が、縁起がいいとされる金平糖が引き出物などになればと取り扱い始めた。自社工場で職人が2週間ほどかけて作っており、オレンジやコーヒー、抹茶をはじめ、日本酒や梅、ハッカなど多様な味を開発してきた。


カラフルな金平糖が並ぶ

 2023年オープンし、家族連れや高校生カップル、高齢者まで幅広い年齢層が訪れ、「子どもに初めてお菓子作りを経験させられた」と喜ぶ声も。アイドルなどを応援する「推し活」で、好きな「推し」のイメージカラーを使った金平糖の瓶詰めを作る女性も多い。要望を受け、竹炭を使った黒い金平糖を追加した。

 同社の管理栄養士、吉賀愛さん(35)は「見たり食べたりアレンジしたりと、いろんな楽しみ方があります」と魅力を語る。


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心やすまる癒やし空間

「mipig cafe」(粕屋町)


愛らしいブタたちに癒やされる

 4月に粕屋町のイオンモール福岡にオープンした「mipig cafe(マイピッグカフェ)」では、マイクロブタと触れ合える。同店のブタは成長しても20キロほどと一般的なブタより小さい。生後2か月ほどから3歳までの約20匹がおり、客の膝の上で戯れる様子が愛らしいと好評だ。欧米ではペットとして人気だという。

 全国で14店舗を展開。気に入ったブタをペットとして購入(10万~20万円)でき、エサの与え方やしつけの方法などを相談できるアフターフォローに力を入れる。事前予約制で、中学生以上は1時間2310円(フリードリンク付)。

「お寺の甘味茶房 一草庵」(直方市)


寺に併設されたカフェの店内。窓の奥の建物が本堂で、見学もできる

 直方市の寺院・実道院に併設する「お寺の甘味茶房 一草庵」。寺をもっと身近な場にしたいと、院主・田村泰省さん(75)の妻、京子さん(73)が中心となり2017年頃に始めた。30食限定の「おかゆ御膳」(要予約、2200円)は精進料理をアレンジしており、メインのおかゆは山芋やショウガあんかけなど9種類から選べる。白玉やサツマイモが入ったぜんざい(770円)も人気だ。


併設する本堂に入ることもできる


 本堂の見学もできる。訪問者の悩みに耳を傾け、仏教の一節からアドバイスすることもある田村さんは「食事とともに静かな空気感を味わい、心穏やかな一時を過ごしてもらえたら」とほほ笑む。

ペイントケーキに挑戦

「Arty Cafe」(福岡市)

 ケーキやドリンクに絵を描くことができる福岡市中央区荒戸の「Arty cafe(アーティカフェ)」。一番人気は「ペイントケーキ」(1320円)。赤、青、黄色、白の4色の生クリームがあり、パレットで混ぜて様々な色を作り、レアチーズケーキに描いていく。


白地のレアチーズケーキに生クリームで好きな絵や文字を描ける

 題材は、風景画や好きなキャラクターなど人それぞれで、立体感を出したり、皿にも描いたり。写真などを撮ったら、最後に食べる。

 キャンドル1本とカラフルな砂糖のトッピング(200円)では、追加代金を貯金箱に入れてもらい、集まったお金を障害者アーティストの画材購入費に充てて支援している。

 車いすや犬連れの来店も可能で、店長の折居杏奈さん(25)は「いろんな年齢層に楽しんでもらえるカフェ。特別な時間を過ごしてほしい」と笑顔を見せる。


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