九州の鉄路の起点・門司港駅に「ななつ星」 車窓に映る大正レトロ
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JR九州の豪華観光寝台列車「ななつ星 in 九州」が、門司港駅(北九州市門司区)のホームにゆっくりと入ってきた。列車最後尾の展望窓を見ると、レトロな雰囲気の駅舎が映り、まるで動く大画面テレビのようだ。
1914年(大正3年)開業の駅舎は、国の重要文化財。駅周辺で乗客向けのミニツアーが開かれ、ガイド役の内山昌子さん(81)が案内した。
内山さんの父、セン吉さん(故人)は、食堂車コックを経て、かつて駅舎2階にあった高級洋食店「みかど食堂」でコック長を務めていたという。
「父がもし現代にタイムスリップしたら、ななつ星で腕を振るいたい、と思うでしょうね」。内山さんは、父への思いを交えて地域の歴史を語った。
到着から約1時間20分後、乗客たちを再び乗せ、ななつ星は門司港駅を後にした。