炭鉱を活写した日仏2人の写真展 田川市美術館で始まる

 ともに炭鉱労働者を活写した作品で知られる写真家の本橋成一さん(83)とフランスのロベール・ドアノー(1912~94年)の作品展が12月8日、福岡県田川市新町の市美術館で始まる。同7日、報道機関向けに内覧会が開かれ、展示作品全210点が披露された。


炭鉱労働者を捉えた作品が並ぶ会場

 2人は炭鉱のほかにもサーカスや市場など、同じテーマで人々の営みを捉えた作品が高く評価されている。今回の作品展は「本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語」と題し、東京都写真美術館(東京)に次いで全国で2館目の開催となる。

 本橋さんは1991年、ドアノーとフランスで会う約束をしたが飛行機の延着でかなわず、待ち合わせ場所のホテルでメッセージ入りの写真集を受け取った。直接のやり取りは、これが最初で最後になったという。作品展ではこうした逸話も紹介しながら、2人の足跡をたどっている。

 観覧料は一般800円、高校・大学生600円、中学生以下無料。年末年始など休館日あり。問い合わせは同館(0947ー42ー6161)へ。

 作品展は2024年1月28日まで。同館では12月9日(午後1時から)と同23日、1月21日に本橋さんが監督した映画3作品の上映会も開かれ、12月9日には本橋さんが来館してあいさつする予定。

写真展の詳細はこちら↓↓↓



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