西鉄が鉄道運賃を値上げへ 29年ぶり、2026年4月から

 西日本鉄道(福岡市)は9月17日、天神大牟田線や貝塚線の運賃を2026年4月に値上げすると発表した。物価上昇などで今後もコスト増が見込まれるためで、現行と比べて平均12.4%引き上げる。初乗りは10円上げて180円とする。同社の鉄道運賃の値上げは、消費税率の引き上げ時などを除けば29年ぶりとなる。

初乗り170円▶180円に

 17日に国土交通相に認可を申請した。普通運賃の値上げ幅は11.1%で、主な区間では、福岡(天神)―久留米が80円上がって720円、福岡―大牟田が90円高い1140円などとなる。通勤定期は15.6%、通学定期は9.0%上げる。


西鉄天神大牟田線の車両

 同社によると、値上げで年23億円の増収になるといい、設備の更新費用などに充てる。林田浩一社長は記者会見で「運営効率化などで鉄道事業を維持してきたが、今後も継続するためには運賃改定をお願いせざるを得ない」と理解を求めた。


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