夜景ばっちこい! 報道カメラマンが教える構図のマジック【前編】

記事 INDEX

  • 先生はカメラマン歴24年のベテラン
  • そのにあるものを使って一工夫
  • 若戸大橋も不思議な写真に

 夜景って奇麗に撮れますか。近年は軽くて持ち運びのしやすいミラーレス人気も相まって、街なかで一眼レフカメラを首から下げた「カメラ女子」も多く見かけます。ところが「夜の写真はちょっと苦手」という方も多いのではないでしょうか。いえいえ、コツさえつかめば意外と簡単。2018年に長崎市、札幌市とともに「日本新三大夜景都市」に選ばれた北九州市の夜景を撮影するというカメラマンに同行して、「差がつく」プロのテクニックを盗んできました。

講師は入社24年の大ベテラン


入社24年目の大野カメラマン

 今回、同行させてもらったのは、読売新聞西部写真部の大野博昭カメラマン。入社24年のベテランです。普段から夜景を撮る機会も多いそうで、「最近のカメラは性能がいいから大丈夫」と、なんとも頼もしい言葉に背中を押されていざ出発です。

 最初に訪れた撮影エリアは、夜景スポットとしても有名な、若松区にある高塔山の展望台です。市内の夜景が見渡せるまさに夜景の聖地。「まずは夜景撮影のイロハを教えましょう」ということで、王道の撮影スポットで日没直後の通称「マジックアワー」の時間帯を狙います。

手すりにもたれて、じわーっとシャッターを切るべし


手すりを使って体を固定すれば、三脚がなくても大丈夫

 夜景の撮影というと、三脚を立てて「レリーズ」と呼ばれる外付けシャッターをカメラから垂らして撮影する玄人っぽい姿をイメージします。こういった撮影スタイルは、写真の手ブレをなくす定番のテクニックです。

 ただ、近年の一眼レフは性能が日進月歩で進化しています。どのメーカーの一眼レフも、暗い場所での撮影に強くなっており、手ブレしにくくなっています。結局、今回の撮影でも三脚はあまり使いませんでした。その代わり、夜景スポットにある「手すり」が活躍しました。まず、手すりや壁にもたれて体を固定します。「息を止めて、じわーっとシャッターを押してみて」。そうすることでカメラがブレにくく、シャッタースピードを遅くしても意外に対応できました。さらにもう一つ。夕焼けの撮影は「曇りモード」にすべし、というアドバイス。実際に試すと、確かに鮮やかな夕焼けが撮れました。


夕暮れに染まる北九州市の市街地 = 2019年5月7日、大野博昭撮影


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