福岡県芦屋町の恒例イベントで10回目となる「あしや砂像展」が10月24日~11月9日、芦屋海浜公園のレジャープール・アクアシアンで開かれる。今回のテーマは「時空(とき)を超えて~恐竜~」。海外と日本の彫刻家計11人が制作した作品などが展示される。
国内外の彫刻家11人 力作を披露
10月8日に町役場で制作発表会が開かれた。貝掛俊之町長、プロデューサーの茶圓(ちゃえん)勝彦さん(64)(鹿児島県南さつま市)と、米国、アイルランド、イタリアなど海外の彫刻家8人が出席した。
恐竜研究の始まりとなったイグアノドンが命名されてから今年が200周年となることにちなみ、テーマに選んだ。彫刻家らは9月下旬から会場で、ティラノサウルスやトリケラトプスなど様々な恐竜をモチーフにした作品を制作している。
作品の高さは最大約6メートル、幅は約10メートルに及ぶ。8回目の参加となる米国のスー・マクグリューさんは「すばらしいイベントで、わくわくしている」と話した。茶圓さんは「みなさんに楽しんでもらおうと、なじみのある恐竜たちが展示される」とアピールし、来場を呼びかけた。
昨年大雨で中止 水はけ対策も
「音楽」をテーマにした2024年は、大雨で開幕から8日目に中止を余儀なくされ、来場者は例年を大きく下回る約1万3000人にとどまった。今回は、砂の下の粘土や砂利の層に直径約10センチ、深さ約60センチの穴を約1・5メートル間隔で設け、水はけをよくする対策をとった。
午前10時から午後9時までで、夜はライトアップや光のショーも行う。前売り券は大人550円、小中学生300円、当日券は大人700円、小中学生400円など。問い合わせは実行委員会事務局(093-223-3481)へ。
また、10月26日午後2時から同町の「あしや夢リアホール」で、コラボ企画として「サンドアートと音楽のコンサート~砂と音で描く芦屋町の物語~」が開かれる。サンドアーティストのCaveさんが、ガラスに敷いた砂を下から照らしながら、音楽に合わせて絵を描く。砂像展との共通前売り券は大人1300円、小中学生700円。問い合わせは同ホール(093-221-1117)へ。