北九州市立大の学生らでつくる「北方シネマ運営委員会」(約10人)が10月18日、同市門司区谷町で小さな映画館「MoGAシネマ」を開館する。イベントスペースとなっている洋館の広間にスクリーンと客席を設け、月1回の上映会を開く計画にしている。
「地域の人たちの楽しみの場に」
「北方シネマ」は、小倉南区の市立大で地域に開かれた「映画館」として2017年に始まり、月1回、ドキュメンタリー映画の上映を続けている。門司区では、学生らが2024年5月から音楽イベントやアート展示などに使っている洋館「大學堂(だいがくどう)・門司画廊MoGA」を活用。広間に大型スクリーンと折りたたみイスなどで20~30席分の客席を設置し、北方シネマでの上映翌日に同じ作品を上映する。
18日に上映するのは、岡山県瀬戸内市の通称「猫神社」に集う人々や猫にカメラを向けた想田和弘監督の最新作「五香宮の猫」。正午に開館し、午後1時から上映する予定。
現在、門司区で営業する映画館はない。画廊の館長で、シネマ運営委に所属する市立大4年の奥田福基子さん(22)は「映画館で人と人の交流が生まれたら、文化の輪が広がる。地域の人たちの楽しみの場になれば」と話している。
「五香宮の猫」の市立大での上映は17日午後6時からで、同8時から想田監督のトークがある。17、18日とも一般は予約1000円(当日1200円)、高校・大学生500円など。中学生以下は無料。問い合わせは運営委(080-6458-1184)へ。
advertisement